【必要書類を集めよう】ドイツ交換留学!学生ビザの申請【担当者による国】

皆さんこんにちは!あおいひぇんです。

期末試験も少しずつ終わり、もうすぐ春休みです!

楽しみ〜〜!

 

 

さて、今回はドイツでの学生ビザの申請(交換留学生の場合)について説明します。

ドイツに来る前、一番不安だったのがこれでした。ただ、結論からいうと、時間に余裕を持って計画的に準備をすればまず問題ありません!

 

 

はじめに

私が交換留学しているベルリン自由大学には、外国人局へのビザの申請を代行してくれるサービスがありました!留学生向けにこのようなサービスがある大学は他にもあるようです。私はこれを利用してビザを取得できたため、外国人局での手続きは個人的に経験していません。したがって、この記事では必要書類の収集に焦点を当てつつ、代行における注意点にも触れたいと思います。

今後留学を控えている方は、この点について早めに確認しておきましょう。

 

ビザとは

ビザ Visum とは、簡単に言えば入国・滞在・出国を許可する証明書のことです。ただ、私たちは日本のパスポートを見せることで、入出国および90日以内の滞在はビザなしで行うことができます。
今回私がお話しするビザは、Aufenthaltserlaubnis(滞在許可)と呼ばれるものです。この学生ビザは、日本で申請することができません。ドイツに到着後、外国人局 Ausländerbehörde に必要書類を提出することで発行してもらえます。90日以上ドイツに滞在する留学生は、必ずこれを取得しなければいけません。

 

必要書類 

以下が、ビザ申請に必要なものです。

  1. パスポート
  2. 証明写真
  3. ビザ申請用紙
  4. 住民登録の証明書
  5. 保険加入の証明書
  6. 留学先大学の入学許可証
  7. 留学資金の証明書
  8. 手数料
  9. 予約票

さて、簡単に並べてみましたが、これらは一朝一夕で収集できるものではありません。というのも、それぞれの証明書を取得するためにまた別の予約をし、その必要書類を提出する必要があるからです。一つ一つに留意事項を書いていきます。

 

パスポート:私は、上述の通り大学のサービスを利用してビザを申請しました。大学側が申請を代行してくれる代わりに、約3週間パスポートの現物は手元にありませんでした。(証明印付きのコピーは貰えましたが)海外旅行や、スマホのSIMを店頭でアクティベートしてもらう際など、現物が必要になることもあるので、サービスを利用する予定の方は注意してください。

 

証明写真:これは日本で撮っておきました。もちろん、ドイツでも撮れます。

 

ビザ申請用紙:これが面倒でした!!!書類4枚に、自分と家族の詳細な個人情報を記述し、滞在に関する質問に回答します。用紙は住民局や大学で受け取るか、外国人局のサイトからダウンロードできます。

 

住民登録の証明書:これを提出しなければいけないというのは、つまり、あらかじめ市役所で予約を取って住民登録を済ませておく必要があるということです。

ドイツに来てまず最初に行うべき手続きが、この住民登録です。これがないと何もできません!住民局の予約は埋まっていることが多いです。私は早朝にサイトを確認し、当日キャンセルで空いた枠を予約しました。また、登録の際には貸主との賃貸契約書を提出するため、その前に寮の管理局に出向く必要もありました。

 

保険加入の証明書:ドイツで新たに保険に加入するか、日本の保険の証明書を提出し加入を免除してもらう必要があります。私は慶應指定の保険に加入していたため、その証明書のPDFをAOK(ドイツの地域健康保険組合)にメールで提出することで、免除の証明書を貰うことができました。

 

留学先大学の入学許可証:これを取得するためには、大学での学籍登録が必要です。(留学決定の通知書といったものでも代用可能かもしれません)学籍登録の際には、上述の住民登録の証明書、保険加入の証明書を提出し、ゼメスターチケットの代金を支払います。

 

留学資金の証明書:ビザを発行してもらうためには、滞在に十分な資金(720ユーロ/月 8620ユーロ/年)があることを証明しなければいけません(2018年現在)。そのため、銀行口座の残高証明書奨学金の受給証明書(あるいはその両方)を提出する必要があります。

ここが要注意です!このうち、銀行口座の残高証明書のルールが2018年に変更されました。それまでは父母および自分の日本の銀行の口座が発行したものも認められていましたが、2018年からはドイツの銀行で閉鎖口座 Sperrkonto(月に引き出せる額が指定されている)を開設し、証明書を発行しなければいけません。

つまり、銀行に予約をして(あるいはネット銀行を利用して)閉鎖口座を開設し、日本の口座から送金する作業があります。

私は奨学金の受給証明書を提出したので、閉鎖口座は開設していません。持っているのは普通口座のみです。日本の銀行で発行した英文の残高証明書は、折角持ってきたのでついでに提出しました。

 

手数料:56ユーロかかりました!

 

予約票:外国人局で手続きをする人は、サイトでの予約が必要です。

 

以上が必要書類です。「この書類がないと次の段階にいけない」という場面がいくつかあるのが分かったと思います。住民登録→保険加入または免除→学籍登録→閉鎖口座開設の順番で行えば、基本的に問題ないでしょう。

 

手続き

外国人局の予約を取り、上述の書類を持って向かいます。当日に早朝から並び整理券を取る方法もありますが、やはり予約が確実です。

外国人局の職員が厳しいというのはよく聞く話ですが、必要書類を不備なく提出し、最低限の受け答えができれば、困ることは特にないのではないかと思います。不安な方は、ドイツ語がよくできる知人に同伴してもらえばいいかもしれません。

 

ドイツのお役所でよくあるのが、担当者によって扱いが違うということです。

日本の銀行が発行した残高証明書がやはり受け入れられなかったという人がいる一方で、それで何とかなったという人もいます。指定は閉鎖口座のはずなのに、普通口座の残高証明書で申請できた人もいます。ドイツ語ができないために苦労した人もいれば、全て英語で手続きできた人もいます。同じ銀行のはずなのに、口座を開設させてもらえた人、もらえなかった人がいます。これらはよく起こることです。

ドイツは日本よりマニュアルの優先度が低く、担当者の個人裁量による部分が大きいように感じます。大切なのは、ドイツ語で意思疎通を図ろうとする意欲を示すこと、その手続きの必要性を訴え納得してもらうことです。

 

おわりに

学生ビザの申請、これは留学生がはじめに取り組む課題といえます。全てを一度に読むと気が遠くなりますが、一つ一つ正しく段階を踏めばビザは必ず取得できるはずです!

苦労する、面倒である、ということが予め分かっていることでも、ゲームのミッションをクリアするような気持ちで向き合えば楽しくなります。実際、これらを乗り越えてビザを得たときには達成感がありました!

この記事を読んで、今後留学を控えている方が、必要な手続きの全体図を把握できたら嬉しく思います。応援しています!

 

 

あおいひぇん

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