【出願・選考から】超解説!交換留学の手続き 【いざ!留学開始まで】
新年、あけましておめでとうございます!
あおいひぇんです。
今年度は引き続き留学生活を謳歌しながら、ドイツに関する情報発信やイベントの企画・運営、また個人の作品制作など、楽しんでやっていきたいと思っています!
自分の生き方、働き方についてよく考える年にしたいですね。
さて、今回の記事、テーマは交換留学。
現在私が行っていることです。
ここでは私の経験と照らし合わせながら、交換留学の手続きを時系列で説明します!
以下の内容は全て私(慶應義塾大学からベルリン自由大学)の場合であり、出身および留学先大学によって違う部分は当然あります。詳しい制度や日程は、各々の大学の留学課のサイトを参照してくださいね。
ただ、手続きの大まかな流れは大学ごとで特に大きな差はないと思います。
今後、交換留学を志す方の参考になりますように!
まずはじめに!交換留学とは?
留学と一口に言っても、語学習得を目指すものから海外の大学で専門的な授業を受けるものまで、様々な形態があります。
休暇を利用して現地の語学学校や協定校が行うプログラムに参加する短期留学もあれば、休学中に私費で行う長期留学もあり、まずは自分に合ったものを探すことが重要です。
とはいえ、その中でも交換留学は、その制度の特徴から、多くの人が「留学」と聞いて想像するイメージに1番近いかもしれません。
交換留学とはその名の通り、自分の大学と協定を結んでいる海外の大学での長期の留学です。大学間における、学生の交換です。期間は、慶應の制度では原則1学年間(2学期間)ですが、1学期間のみの選択ができる大学もあります。
交換留学の主な特徴は以下の通りです。
- 世界(トップレベル)の大学で学べる
- 海外生活を長期で経験できる
- 留学中に取得した単位が卒業単位と認められる
- 留学期間を在学年数に含められる場合がある
- 出身および留学先大学からの支援(奨学金など)が得られやすい
- 学内選考があり、希望の大学に通えるかは分からない
- 学費は出身大学に納めなければいけない
- 出身大学指定の保険に加入する必要がある
- 私情での留学中止は原則不可
大学を介するというその性質上、融通が効いて安心な部分もあれば、少々窮屈な部分もあるのが交換留学だと思います。出身大学の代表になるわけですからね。
それでは、手続きについて説明します!
交換留学の手続き 〜出願・選考編〜
私は、留学開始の約1年前(大学2年時)から準備を始めました。
2017年9月 留学を決意
10~11月 情報収集、自己分析
12月 願書作成、出願
2018年1月 一次選考結果発表
2月 二次選考(面接)、結果発表
これらの過程を経て、私は交換留学生として認められました。
まずは出願について。これが最初で最大の関門かもしれません。
そもそもの出願資格(最低限の成績や学年の都合など)は大学ごとに違うので割愛しますね。
提出書類は、願書に加えて顔写真・学業成績表・語学能力証明書・誓約書です。
願書には、以下の項目についての記入が必要です。
-
学生情報
-
履歴
-
志望理由
-
留学先での学習・研究計画
-
大学別志望理由
上2項目は、名前・所属・生年月日・住所・経歴・過去の海外渡航歴・課外活動歴…といった、すぐに書けるものです。
しかし、その下3項目は時間をかけて考える必要があります。「10~11月 情報収集、自己分析」はこの準備のことを指しています。これらは日本語に加え、留学先大学使用言語(私の場合はドイツ語)で書く必要がありました。
具体的には、
志望理由、学習計画:それぞれ日本語800文字程度 / 500words程度
大学別志望理由 :大学ごとに日本語100-200文字 / 60-120words
このあたりは大学によって違うので、確認してください!
私は第一志望のベルリン自由大学に加え、第二、第三志望まで書いて提出しました。
留学先の大学をどう選ぶか、私はどう選んだかに関しては、また別の記事で書きたいと思います。協定校別の募集要項を熟読して、学習内容、求められる言語レベル(語学証明書が必要な大学もある)、都市、文化、環境、物価…様々な観点から吟味すれば良いですね。
さて、次は二次選考!面接です。
面接は一人ずつで、約15分。面接官は3人で、そのうち1人は留学予定国の人(教授)です。面接は日本語と留学先使用言語の両方で行われます。
基本的には、提出した願書の内容と留学への意欲があるかの確認をされると考えてください。私の場合、最初に日本語で志望理由について細かく聞かれた後に、ドイツ語での簡単な質疑応答がありました。願書を丁寧に書いていれば、聞かれて困ることは特にありません。もしも答えに困るようなことを聞かれた場合には、「今後それを調べたいと考えている」といった旨の前向きな返事をすればいいかと思います。
厳格な選考というよりは、「大学の代表として留学に行かせても問題のない人柄か」を確認する、受からせる作業のようなものかもしれません。とはいえ、留学先によって倍率や質問内容の難易度は変動すると思うので、一概に言うことはできません。
これについては需要があれば詳細に書こうと思います!
交換留学の手続き 〜留学先大学への出願・学内手続き編〜
2018年4月 留学先大学へ出願
5月 入学許可(これでやっと確定!)
パスポートの更新
6月 学生寮の申し込み
航空券の手配
保険加入
7月 留学申請書の提出
奨学金の申請
8月 必要書類の最終確認
引越し
9月 渡航、留学開始
さて、学内選考を通過しても、まだ終わりではありません。実は、とても重要な行程が残っているのです。それはずばり、留学先大学への出願!これで入学を許可されて初めて、留学が確定します。大変ですね。
しかしご安心を。提出するもののほとんどが、学内選考の際に既に準備したものです。
追加で求められる書類といえば、学業証明書、健康診断書(ともに英文発行)でしょうか。教授からの推薦書であったり、財政能力の証明書を求められることもあるかもしれません。必要書類は早めに集めましょう。
この時期に、パスポートを更新しました。滞在予定期間をカバーしているものでないといけません。パスポートがなければ航空券も取れませんからね。
続いて大事なのが、宿舎の手配。
私はこの時期、大学と提携している学生寮の管理会社のHPを毎日チェックして、応募フォームが開くのを今か今かと狙っていました。そのおかげで、住居の需要が爆発しているこのベルリンという都市で、なかなか良い条件の部屋を得ることができました。
学生寮の他にも、住居の形態は様々です。その辺りのことも含めて、いずれ記事を書きたいと思います。
入寮できる日が確定した段階で航空券を手配し、その渡航日に合わせて保険に加入しました。この保険は、交換留学生は絶対に加入しなければいけない指定のものです。
また、この時期に留学申請書を提出しました。入学許可証、履修予定の講義、専攻の教授の捺印が必要です。
奨学金の申請もしました。どんな奨学金をどの程度貰っているかについては、また別の記事で書きたいと思います。
私は東京で一人暮らしをしていたので、これらの作業に加え引越しをしなければいけませんでした。これが一番大変でした!試験期間に留学の手続きをしながら、不動産・水道・電気・ガス・ネット・保険その他を解約し、家具家電を処理し、荷造りを済ませました。日中は引越し作業、夜は送別会と、この時期は最大に忙しかったです。
一度実家に荷物を全て運び、2週間ほど家族と過ごしてから、ドイツに飛びました。
その他
この他にも、細々とした作業は山程ありました。各種の契約の住所変更や、iPhoneのSIMロック解除、残高証明書の発行、留学先に持っていく衣服・食料品・常備薬の調達、メガネの新調、歯科検診、…数えたらキリがありません。
思い出し次第、追記します!
おわりに
以上の諸々の手続きを経て、交換留学が実現しました。
いかがだったでしょうか。案外大変なのだなあと感じた方もいるかもしれません。
私は自分のこの記事を、留学前に読みたかったです。笑
そう思えるほど、一つ一つに向き合っていた当時は忙しく精一杯でした。ただ、どんなに大変な作業であっても、このように全容を把握しているかいないかでは気持ちがかなり変わると思います。今、交換留学を志している方が、自身のTo Doを最後まで見通すことができたら、この記事が一つの指針になったら、とても嬉しいです。
こうして書いてみると、過去の自分を褒めてあげたくなりました。よく頑張った!と。
あまりに手続きが多く大変だったため、書くのには少々時間がかかってしまいました。
しかし、自分が留学前にどれだけのことをやり遂げたかというのを、自分の言葉でまとめることができて満足しています。達成感があります。
この一連の手続きは、確かに大変で面倒なことも多かったのですが、これを乗り越えてこその今の幸せな時間だなと感じています。
こうしてやっと留学が実現したかと思えば、現地についてから行うことがまた山のようにあります。問題も沢山起こります。そう簡単にうまくいきません。ただ、それらも全て面白いのです!
次は学生ビザの申請について、記事を書きたいと思います!
読んでくださって、ありがとうございました!
あおいひぇん
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