私とドイツ語

こんにちは、あおいひぇんです!

今回は、私がドイツ語と出会ってから今に至るまでの経緯をまとめたいと思います。

 

はじめに

私のドイツ語歴は2年半(2018年12月現在)で、B2に合格しています。

 ※留学後追記

帰国前に受験したC1試験に無事合格しました!

 

 

 

とは言っても、私のドイツ語はまだまだ未熟です。自分の実力不足を痛感することもしょっちゅうです。同時に、「私、やればできるじゃん!」と自分を褒めてあげることもあります。

この記事は、自分の軌跡を残しておきたいという私の自己満足にすぎません。今後の成長もまた書き足せるように、とりあえず現状までを記録しておこうという趣旨です。

ただ、「いつからドイツ語を始めたんですか?」「なんでドイツ語をやろうと思ったのですか?」という質問はよくいただきます。それらの回答としてこの記事を使えればいいなと考えています。

また、初級〜中級レベルにおいてどのような資格試験や大会があるか、私が何をモチベーションとしたか等の紹介は、もしかしたら誰かの役に立つことがあるかもしれません。今後ドイツ語学習を検討している方、ドイツ語を学習し始めた方の背中を少しでも押せるかもしれません。

 

私は、ドイツ留学を志して大学に入ったわけでは全くありません。昔から海外、ドイツへの高い意欲を持っていたわけでもありません。それまで海外に出たのは家族旅行のハワイと修学旅行の台湾のみで、ドイツ語を始めたのは大学に入ってからです。語学がもともと得意なわけでもありません。いろいろな偶然が重なり合って、その都度楽しそうな選択をし続けた結果、気がついたらドイツにいたのです。

 

2016年 ドイツ語との出会い 

春:大学入学、第二外国語としてドイツ語を選択

秋:独文学専攻を検討する

冬:独検4級に合格

よく、「なぜドイツ留学?」と聞かれることがあります。答えてしまうと、「たまたま選んだのがドイツ語だったから」です。

慶應合格後の春休み、第二外国語を選択する必要がありました。当時は、「うーん。どれでもいいなあ。漢字が苦手だから中国語はやめようかな。ちょっとイタリア・スペイン語は履修者がパリピっぽいし(偏見)、フランス語はキラキラ女子が多くて眩しそうだし(偏見)、おとなしそうなドイツ語にしようかな。単位が来たらそれでいいし」くらいのノリで決めました。

そして大学入学。大学1年時は学業よりも、初めての東京生活を楽しむことばかりを考えていました。事実、ドイツ語に対してのモチベーションはほとんどなく、授業は留年しない程度に適当に受けていました。ネイティブの授業では意識が飛んでいました。試験前の勉強はろくにしませんでした。成績はA〜DまであるうちのB、普通でした。

ところで、慶應の文学部では2年生から専攻が決まります。当時の私は、特に心に決めた専攻はありませんでした。そんな折、専攻を選択する時期になって、「独文学専攻は緩くてアットホームで楽だ」という噂を聞きました。それは怠惰で不真面目な私にとって魅力的な情報でした。それに、ドイツ語の授業のやる気はなかったものの、独文学専攻所属のドイツ語教授のことはとても好きでした。優しくて、面倒見が良くて、学生を大切にしていて。そんな教授が沢山いるのなら、きっといい専攻だろうと思いました。

制度上、私達は他専攻の授業もそれなりに取ることができます。しかしドイツ語は、専攻でみっちりやらないと運用レベルに到達するのは難しいでしょう。となると、「他専攻のおいしいところだけ(興味のあるところだけ)をつまみ食いしつつ、他専攻の人はそう簡単に得られないドイツ語能力を手に入れ、おまけに楽で楽しい大学生活ができるなんて最高にお得なのでは?ドイツ文学はこれからやろう」という考えが浮かびました。

ちなみにドイツ語能力に魅力を感じたのは、クラシック音楽の教養があるとか、ビールが好きとかではなく、ただ「なんかかっこいいから」。それだけです。

以上の諸々の理由から、私は独文学専攻を選びました。

そうなると、入学後ずっと怠けていた分の遅れは、専攻に所属する前に取り戻さなければいけません。そこで、まずは「ドイツ語の授業を約1年受けたら受かる」と言われている独検4級に申し込みました。当時はまだ接続法などの文法は習っていなかったので、少しだけ教科書を予習しました。結果は合格。後期の成績はAをもらえました。

 

2017年 ドイツ語初級〜中級

春:大学2年生 独文学専攻に所属

  独検3級と2級に合格

夏:ドイツのデュッセルドルフにて、ゲーテの語学コースを1ヶ月受講

秋:ゲーテB1を取得

  交換留学志望

冬:上智大学主催のドイツ語弁論大会 Deutscher Ringにて入賞

  獨協大学主催の天野杯ドイツ語弁論大会 朗読の部にて入賞

この年の成長が一番著しかったと思います。やればやるほど伸びる時期です。

さて、私は独文学専攻に所属しました。噂通りのアットホームな楽しい専攻で、教授陣はお茶目で可愛く、少人数のため同期とはすぐ仲良くなれました。

私は高校時代からそうなのですが、予習・復習をする習慣があまりありません。課題をしっかり行い、提出するのも得意ではありません。計画性がなく、思いつきで行動をするので、目先の楽しいことばかりを優先してしまいます。そんな私でも何とかなったのが、この専攻でした。ドイツ語講読の授業では自分が訳す前まで意識を飛ばし、訳す際は手元の和訳本でネタバレをしながらその場をやり過ごしていました。

ただ、そんな授業の受け方であっても、初級〜中級レベルの成長は目に見えて分かるものです。文法は1年生で一通りやったので、語彙さえ補強して場数を踏めば、それなりに読めるようになります。そこで、軽い気持ちで夏の独検の3級と2級に申し込みました。結果はダブル合格。2級は運が良かったです。

ドイツ語だけでなく、ドイツ文化・ドイツ世界に興味を持った私は、1年間の長期留学を考えるようになりました。しかし私は、ドイツどころかヨーロッパにすら行ったことがなかったので、まずはお試しで生活を体験しようと、夏休みはゲーテ・インスティトゥートの語学コースに参加しました。デュッセルドルフを選んだのは、日本人が多く住んでおり、日本食には困らないという話を聞いたからです。そこではB1の授業を受け、帰国後は東京のゲーテでB1を取得しました。約3週間のドイツ生活はとても楽しく快適で、ここで1年間大学生活をしたいと決意し、交換留学の準備を始めました。

冬は、二つのドイツ語弁論大会に参加し、どちらも賞をいただきました。冬には独検の準1級を受ける選択肢もあったのですが、時期が重なっていたことと、何より実力不十分であったことから、大会を優先しました。今思えば当時の自分のドイツ語力は大変拙いものであったのですが、結果、賞をいただいただけでなく、他大の独文の教授や、帰国後の先輩、同時期に留学予定の学生など人脈を広げることができたので良かったです。

 

2018年 ドイツ語中級〜

春:大学3年生 ゲーテB2に挑戦、不合格

夏:交換留学の準備

秋:交換留学開始

  ゲーテB2を取得

冬:現在

春休みには、ゲーテのB2を受けました。結果は1.5点足りず、不合格。当然落ちるものだと思っていたので、予想以上の得点には驚きました。なぜ当然落ちると分かっていて申し込んだかというと、ゲーテの試験は語学コース受講後半年以内は割引が適用されるからです。2017年9月の語学コースを受講し、2018年3月の試験を受けた、というわけです。また、ベルリン自由大学を志望する際、留学生に求められているレベルがB2だったということも大きいです。(必要不可欠ではありません)

秋にはいよいよ交換留学が始まりました。そこで早速ベルリンのゲーテで再チャレンジしたところ無事に合格し、今に至ります。

今後の目標はC1です!留学最終期、あるいは帰国後の挑戦になると思いますが、達成できたらいいなあ…!

 

留学後追記

2019年

夏:ゲーテのC1を取得

 

さいごに

ずいぶん長くなってしまいました。が、これでもまだ内容を削った方です。というのも、この時点でのドイツ語能力はこの程度だったとか、この分野が苦手だったとか、この文法に感動したとか、こんな参考書を使ったとか、こんなやり方で実力が伸びたとか…は全て割愛したからです。長くなりすぎてしまう!!!笑

資格の対策法や、おすすめ教材などは、また別の記事でゆっくり書けたらいいなと思います。どんなことでも書ける気がします。

 

今回は、私がドイツ語を学習する中で、様々な資格試験や大会に挑戦してきたことを書きました。

ですが、「そもそもドイツ語をやること、こんなに打ち込むことに意味や有用性はあるのか」という観点からこの記事を読むと、私は一体何に向かっているのかと思われるかもしれません。その一つの答えとして、自分の過去ツイートを引用します。

これがドイツ語だってフランス語だって、他の学問だって、趣味だって関係ないんです。私は、私が楽しめることをします。もちろん困難は沢山ありますし、最初に書いた通り実力不足を痛感することもあります。ただ、それらも含めて全部楽しんでいる自分がいます。楽しさを原動力に突き進んでこられたから、私はドイツ語が好きです。

 

 

一昨日ブログを始めてから、これが3つ目の記事です。私は、自分が思っていたよりもずっと文章を書くことが好きなようです。苦もなく、止まることもなく、すらすらと言葉が出てくることに、ただただ驚いています。また、それだけ残したい内容、伝えたい経験が自分の中にあることにも気付けました。それだけで、例え自己満足でも充分な喜びがあります。これは自分のための行為です。そんな行為が、誰かの役に立ったり、誰かを元気付けるだなんてことができたら、贅沢すぎる!!!そう思います。

そんな贅沢な喜びも噛み締められるように、次からは有益な情報を発信する記事が書けたらいいなと思います。

 

 

読んでくださって、ありがとうございました!

ドイツも日本も寒いですね。

風邪をひかないように、体調管理には気をつけましょう!

 

あおいひぇん

あおいひぇん🇩🇪 (@aoichen_berlin) | Twitter